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「カディスの赤い星」を読みました

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    第96回直木賞の「カディスの赤い星」(逢坂剛)は、日本のギター

    製造とフランコ総統の死直前のスペインを舞台にした冒険推理小説で

    す。

     

    1975年日野楽器が自社のギター品質向上の指導者として、スペイ

    ンからラモスというギター製作家を1年契約で日本に招きます。ラモ

    スは孫娘フローラと一緒に来日します。ラモスは20年前に日本人の

    サントス(津川)というフラメンコギタリストにラモスの師匠が製作

    した「カディスの赤い星」というギターを盗まれます。このギターは

    素晴らしい音の出るギターで、更に密かに8個の大きなダイヤモンド

    が象嵌されていたのです。そのダイヤモンドには、スペインのある貴

    族がフランコ独裁政治を倒すための資金にしたいという想いが込めら

    れていました。日野楽器と提携するPR事務所所長の漆田が、ギター

    を盗んだサントスとそのギター探しを当面日本で担うことになります。

    そのギターは、サントスから相方のアントニオ(佐伯)、さらには

    サントスの息子のパコ(津川)の手へと渡ります。パコはラモスの

    孫娘フローラに恋をして、カディスの赤い星を携えてスペインへ行っ

    てしまいます。漆田は、ラモスと日野楽器の社長から、スペインへ行

    ってフローラを守り、カディスの赤い星を取り戻すよう依頼されます。

    この冒険物語は、スペインのマドリード、グラナダ、カディス、再び

    マドリードと場所を移して展開されます。

     

    文庫版上下合わせて1,000ページもの長編ですが、銃撃や暴力の

    ドタバタシーンもよく練られていて、大変楽しんで読める作品です。

    話が進むにつれて、過去と現在の登場人物がデキすぎのように関係付

    けられて、解りやすい構成になっています。

     

    逢坂氏は、ギター音楽とスペイン事情に詳しい人で、私のように趣味

    でクラシックギターを製作する者にとって、ギター音楽についての

    記述が細部においても違和感無く、興味深く読めました。

     

     

     


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      • 2018.11.16 Friday
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