「カササギ殺人事件」を読みました

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    昨年から話題の「カササギ殺人事件」(アンソニー・ホロビッツ著)を読みました。推理小説ファンの方は既にお読みになられているとは思いますが、未だ読んでいないという方のためにご紹介します。

     

    この本の大きな特徴は、推理小説が作中作になっていることです。アラン・コンウェイという架空の売れっ子推理作家が「カササギ殺人事件」という推理小説の原稿を書いた後、自分の屋敷にある塔から墜落死します。その死について出版社のコンウェイ担当女性編集者が捜査するという、推理小説が二重構造になっているのです。

     

    この本の前半は、1955年のイギリスのある村で起こった殺人事件「カササギ殺人事件」について書かれています。アガサ・クリスティの作品を彷彿とさせるできの良い推理小説で、アディカス・ピュントという老探偵が活躍するシリーズ9作目という設定になっています。

     

    上記の女性編集者の手元には「カササギ殺人事件」の原稿のコピーが届くのですが、殺人のトリックや誰が犯人かを記述した最終章が抜け落ちていました。それで女性編集者がその最終章原稿を探すために、コンウェイの姉宅を訪れた時、コンウェイは殺されたに違いないと言われます。しかし警察は自殺と判断しています。関係者と面会するうちに疑わしい人間が何人も出てくるという、こちらの方は最近の時代設定の推理小説になっています。

     

    捜査の結果として「カササギ殺人事件」の最終章も見つかります。

    このようにこの本には二つの謎解き事件が書かれているのです。

     

    後半には推理小説の登場人物の名前をロンドンの地下鉄の駅名や鳥の種別名に統一したこだわりの話や、犯人当てのヒントが各章の頭文字のアナグラムになっていた、売れる作家の文章とそうでない文章の比較など推理小説を書くためのノウハウっぽい話まで紹介されています。また有名作家や推理小説の主人公探偵の名前がたくさん出てきます。推理小説ファンには見逃せない本です。

     

    著者アンソニー・ホロビッツという人は、イギリスのTVドラマ「バーナビー警部」や「刑事フォイル」の脚本も書いていたそうです。

     

     

     

     

     

     


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